こんにちは、HiO ICE CREAMです。
2024年、初の定期宅配 Pint Clubでは、新潟県三条市にある土田農園さんの西洋梨「ルレクチェ」をチョコレートアイスクリームと合わせた洋なしチョコレートフレーバーをお届けします。
ルレクチェのおいしさの秘密について、土田農園の土田広樹さんに伺いました。
土田農園さんについて
土田農園さんは、新潟県三条市で親子3代に渡り、90年以上続く歴史ある梨専業農家さんです。
西洋梨のルレクチェをはじめ、新高、幸水、あきづきなど様々な和梨を栽培しています。
「ルレクチェ」をご存じですか?
ルレクチェは、今から100年以上前の明治36年頃にフランス中部に位置するオルレアンから新潟県に導入された西洋梨。
新潟県の農家、小池左右吉氏がロシア・ウラジオストクへ旅行した際に西洋梨に出会い、そのおいしさから苗木を取り寄せ栽培を始めたことが発祥とされています。
ルレクチェは、数ある西洋梨の中でも栽培が非常に難しく、また追熟に40日前後かかるため広い保管場所が必要で、今ではフランスでほとんど生産されておらず、幻の洋梨とも呼ばれています。
現在は、主に新潟県を中心に栽培されており、フランス生まれ新潟育ちの非常に希少な果実です。
写真:夏になるとひとつひとつ袋掛けが行われます
新潟県がルレクチェ生産量日本一を誇る理由
全国の西洋梨の生産面積のうち、ルレクチェの割合はわずか約8%。そのうち新潟県での生産が80%以上を占めています。*1
新潟県がルレクチェの生産量日本一を誇る理由は、ルレクチェの故郷であるフランス・オルレアンの気候に似ているという点があります。
新潟県は10月、11月と雨がよく降るそうで、その雨による湿度の高さと気温の低さが、ルレクチェの収穫してからの追熟期間の環境に非常に適しているそうです。
*1 農林水産省:平成29年産特産果樹生産動態等調査より
ルレクチェ栽培の研鑽を重ねて
ルレクチェ発祥の地である新潟県。元々ルレクチェは、新潟の梨農家のところには、数本ずつ木があり、自家用で食べられることが多かった品種でした。
旬の短さ、栽培・追熟の難しさから、昭和の終わり頃までは収穫量がごくわずかでした。その後、新潟県・生産者・研究機関が三位一体でルレクチェ栽培の研鑽を重ねた結果、新潟県が美味しいルレクチェの一大産地となりました。
おいしいルレクチェが育つ理由
土田農園さんのある新潟県三条市は、日本最長の川・信濃川が流れており、農園は信濃川の河川敷というとても肥沃な大地にあります。上流より運ばれるミネラル豊富な土壌がおいしいルレクチェをはぐくみます。
また、40年以上に渡り上質な有機質肥料を使用し、できるだけ除草剤などの使用は避け、乗用草刈機や細やかな場所は手刈りで地道に草刈りを行うことでなるべく土壌を大切にした栽培を行っています。
2018年には、食の安全や環境保全に取り組む農場に与えられる認証・JGAP認証を取得されています。美味しいだけでなく、人と環境に優しい栽培を行っています。
写真:コンテナに入れて追熟を行います
自然追熟について
土田農園さんでは、冷蔵庫などで温度管理をして出荷時期の調整を行うことはせず、自然のまま果実が一番おいしくなる時期に出荷を行っています。
自然の力と時間に任せた追熟方法をとることで、手間暇はかかってしまいますが、風味や、滑らかな食感、そして芳香を損なうことなく果実本体の美味しさを味わうことのできるルレクチェに仕上がるそうです。
魅惑のルレクチェ
ルレクチェの魅力を土田さんに伺うと、「個人的には、一番美味しい果物なんじゃないかなと思います」と仰っていたことが印象に残りました。
「香り」は、ラ・フランスよりもより一層甘い芳香を放ち、非常に上品な香りがして、「味」は、きめ細かい果肉で、ざらつきのないとろける舌触り、そして濃厚な甘みとじゅわっとした瑞々しさがあるルレクチェ。
写真:左は収穫時の様子、果皮は緑色。右は追熟後の様子、果皮は鮮やかな黄色へ。
熟すと緑色から鮮やかな黄色へと果皮が変化していきます。追熟をするということで、”お口に入るその瞬間まで美味しくなろうとするフルーツ”とも言われています。
11月下旬から12月下旬頃の約1ヶ月しか出回らない、幻の洋梨・ルレクチェ。
土田農園さんで大切に育てられたルレクチェをたっぷりと使用してチョコレートアイスクリームと合わせました。ルレクチェとチョコレートの瑞々しいマリアージュと芳醇な香りをご堪能ください。
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