こんにちは、HiO ICE CREAMです。
12月の定期宅配Pint Clubでは、石川県金沢市の五郎島・粟崎地区で昔から作られている伝統あるさつまいも「五郎島金時」の焼き芋を使用した五郎島金時フレーバーをお届けします。
五郎島金時について、有限会社 かわにさんに五郎島金時のおいしさ、そして魅力について伺いました。
かわにさんについて
かわにさんは、石川県金沢市で五郎島金時、金沢すいかを栽培されています。1995年から五郎島金時の焼き芋への加工・販売を開始し、現在はJR金沢駅・金沢百番街(あんと)で直営店 農家屋かわにを運営しています。
金沢市五郎島地区を中心とした10ヘクタールの広さの畑でおよそ7ヘクタールを五郎島金時、残りの3ヘクタールで金沢すいかが生産されています。1年間で180トンの五郎島金時を生産されているそうです。
焼き芋加工を始めた理由
3代にわたり五郎島金時を作られているかわにさんが、焼き芋への加工を始められた背景には、1995年の阪神・淡路大震災時の経験がありました。
関西で学生時代を過ごした現在の社長の河二敏雄さんが、阪神・淡路大震災の支援物資として五郎島金時を10トン提供しようとした際に、さつまいもをふかしたり、焼いたりする場所がなく「生芋はいらない」と断られたそうです。
その悔しい経験から「五郎島金時で人の役に立つものを」という気持ちから有限会社かわにを設立し、焼き芋の販売を開始されました。
300年の歴史を持つ五郎島金時
五郎島金時とは、石川県金沢市の五郎島・粟崎地区や内灘砂丘で主に生産されているさつまいもで、古くより金沢で栽培されている歴史ある野菜が認定される加賀伝統野菜のひとつに入っています。
その歴史は古く、江戸時代(1706年頃)に不毛の砂丘地である五郎島村に対して、前田のお殿様から「薩摩の国に不毛の地でも栽培ができる作物がある」との教えがあり、五郎島大庄屋の太郎衛門が薩摩国に侵入し、髷(マゲ)の中にさつまいもを隠し持ち帰ったのが五郎島金時の始まりと言われています。
五郎島金時の特徴
ねっとりとした粘質系とホクホクした粉質系があるさつまいもですが、五郎島金時の品種である高系(こうけい)14号は、粉質系のさつまいもです。水分が少なくホクホクした食感と筋の少ないサラサラした口当たり、懐かしい甘さが特徴です。
おいしさを育む砂丘地
石川県にある、一級河川の手取川と二級河川の犀(さい)川は、山間部から日本海に注ぐ過程で、砂も一緒に運んでいくそうです。
海岸に近い五郎島付近は、砂の粒子がさつまいも栽培に適した大きさで、水はけがよく肥料もちも良い地域となっており、この砂丘の砂が、水分が少なくホクホクした特性を持つ五郎島金時をよりおいしくはぐくみます。
霊峰白山の伏流水
手取川は霊峰白山を水源としており、白山で自然にろ過されたミネラル豊富な伏流水が五郎島金時の畑に流れ込みます。
また、50年以上前からスプリンクラーによる散水技術が導入されており、砂丘地の畑を潤い続けることが可能だそうです。
※写真は、左:焼き芋ペースト 右:焼き芋
五郎島金時の魅力を詰め込んだアイスクリーム
今回の五郎島金時フレーバーは、かわにさんの焼き芋と焼き芋ペーストをダブル使いしています。
五郎島金時にベストな焼き温度でじっくりとローストすることで、金沢の方言で「こぼこぼ(ホクホクの意)」に仕上がった焼き芋、そしてその焼き芋を滑らかな食感の細挽きペーストにしていただいたものを使用しています。
滑らかな食感の細挽きのペーストを美瑛ミルクに合わせアイスクリームのベースを作り、最後に角切りにした皮付きの焼き芋を混ぜ合わせることで、五郎島金時のきめ細かで上品な甘さとごろごろ焼き芋のほっこりとした懐かしさを楽しめるアイスクリームに仕上がりました。
ぜひ、暖かな部屋でこぼこぼお楽しみください!
2023年12月 Pint Club イロドリでお届けしています!
定期宅配サービス Pint Club(パイントクラブ)
3,240円 [送料込]
毎月パイントカップ(473ml)を2つお届け。季節のフレーバーをお楽しみいただけます。
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