僕がクラフトアイスクリーム工房をはじめた理由

2019.08.07

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Interviewee Profile

西尾 修平

Interviewee Profile

西尾 修平

HiO ICE CREAM 創業者

幼い頃からお菓子が大好きで、特にお父さんとアイスクリームを買いに出掛け、一緒に食べる時間を大切にしていました。人と人を繋ぐアイスクリームを作りたいと、HiO ICE CREAMを創業しました。

はじめまして。
東京、自由が丘のはずれにあるクラフトアイスクリーム工房『HiO ICE CREAM』の西尾修平と申します。
『HiO ICE CREAM』の名前の由来ですが、「Hi」は陽という字からとりまして、素材本来の良さを引き出したアイスクリームを少量ずつ丁寧に作ろう、「O」は輪のイメージをモチーフにローマ字の「O」をとり、シェアして食べる幸せを届けたい、という想いでつけました。

今年の4月から工房をスタートしました。
特に暑い日は沢山のお客様に工房にお越し頂き、とてもありがたい毎日を過ごさせて頂いています。その中で、あるお客様から、「どういう想いではじめたのか、クラフトアイスクリームが作られる裏側をぜひ教えてほしい」、というお声を頂く機会がありました。

興味をお持ち頂ける方が一人でもいてくださるのであれば、どういう考えでモノづくりをしようとしているのか、少しずつでも自分の言葉で表現してみようと思い、書いてみることにしました。

読みにくい文章かもしれませんが、ご覧いただけると嬉しいです。

なぜアイスクリーム??

ひとことで言うと 「アイスクリームが小さなころから大好きだったから」 です。 幼いころ、僕の父は忙しい人で会話できる時間が限られていました。そんな父と毎週末にアイスクリームを買いに行き、ワイワイしながら家族みんなで取り分けてたべる時間が、とても楽しみでした。

※写真:西尾1歳9か月の時、この頃から毎週末に父親とアイスクリームを買いに出かけるのが一番の楽しみでした。

アイスクリーム自体も美味しかったと思うのですが、それ以上に家族みんなで食べる時間が何より楽しかったのを今でもよく覚えています。
僕にとってアイスクリームはお菓子の中でもとても特別なもので、より美味しいアイスクリーム作りを追求してみたいと思う最中、クラフトのアプローチに出会い、クラフトアイスクリームのひとつの形をつくってみたいと考えました。

クラフトアイスクリームについて

まずはクラフトのアプローチについて。
コーヒー、ビール、チョコレートなどに代表される“クラフト”の流れは、素材・生産者・作り方など生産過程のすべてをゼロから見直し、おいしさの追求を最優先に、ひとつひとつの作業工程毎に最適化した機械・テクノロジーを活用して小ロット(スモールバッチ)ずつ
丁寧に製造する『モノづくりに関わる多くの産業に通ずる大きな流れのひとつ』と考えています。 この数年、僕自身クラフトのアプローチで作ったチョコレートやコーヒーに共感することが多く、自分が大好きなお菓子をクラフトアプローチで再構築してみたいなと思い、昔から大好きだったアイスクリームに焦点を当てて考え始めたのが、昨年夏のことです。

『パティシエの方がつくる複数の素材を巧みに組み合わせて作る繊細なアイスクリーム』とも『大手メーカーがつくる高品質のアイスクリーム』とも異なる『素材本来の良さを引き出した少量ずつ丁寧に作るクラフトアイスクリーム』を作ってみたいと想い、HiO ICE CREAMを立ち上げました。

・素材本来の良さを引き出すことにこだわる
・スモールバッチ(少量ずつ)で丁寧に手間を惜しまず作る
・作り手(素材の生産者、アイスクリームの製造者である私達)の顔が見えるモノづくりを目指す

この3点を大切に12名のスタッフ、力をあわせて作っています。

HiO ICE CREAMにのせた想い

HiO ICE CREAMを構想する中で、昨年の夏に当初から2つのことをポリシーとして決めました。

①素材の作り手である生産者さんとのつながりを大切に、作り手の想いも背負ってアイスクリーム作りをしていくこと
②生産者、地域社会、お客様、取引先様、社会全体との共存共栄し、持続可能なペースでじっくりと目指していくこと

写真:6月から2か月間販売した『河内晩柑』の農家、赤松農園さんの採りたての河内晩柑

日本各地には生産量はわずかで大量生産のニーズには満たせないけれども魅力的な生産物が沢山あります。

僕自身が各地へ歩き回り自分の目で見て、舌で感じ、選んだ素材を使ってスモールバッチで丁寧に作ってみようと考えました。

とはいえ、スモールバッチでの製造は、一度に沢山作れないので効率は悪いですし、製造コストも高くなります。何より、小さな工房なので製造できる量に限りがあります。 それでも、このようなモノづくりに対する価値観に共感頂ける方に届いたら嬉しいなぁ、という想いから、工房を作りました。
企画から製造、梱包、出荷までの全てを自由が丘の工房で行っています。

工房はガラス張りにしていて、外からでも職人が作っている姿を見て頂けます。

僕たちHiO ICE CREAMの職人達も生産者さんと同じく作り手の一人ですから、どうやって作っているのか、どんな雰囲気で作業しているのかぜひ皆さんに見て頂き、楽しんで頂きながら食べてもらえると嬉しいなと思っています。

あっという間に、オープンから3カ月が経ちました。 まだまだ作れる量に限りはありますが、少しずつでも笑顔の輪が広がるように。 これからも素材本来の良さを引き出すクラフトアイスクリームを作っていきたいです。

王道フレーバー『ピスタチオ』の海外の生産者さんに出会うために

大変ありがたいことに、良いご縁に恵まれて、日本国内の生産者の方々と出会い、15種類を超えるフレーバーを開発・販売することができました。

それでも、作りたいフレーバーでまだ生産者の方と出会えていない素材があります。そのひとつが『ピスタチオ』です。アイスクリームやジェラートでは王道のフレーバーで、お客様にも「ピスタチオは作らないんですか?」とよく聞かれます。

ピスタチオは、砂漠のようなカラッとした土壌で育つため、日本国内では栽培されていません。ピスタチオアイスクリームに挑戦するならば、国内で出会った生産者の方々と同じように、海外の生産地へ訪れ、想いを直接伺った上でアイスクリームを作りたいです。

そこで、海外のピスタチオ産地を訪れ、調達するクラウドファンディングにチャレンジすることにしました。ピスタチオは、産地や品種によって味が変わります。どの産地に行くかはまだ決めかねているのですが、どんなピスタチオを調達しても、素材の良さを最大限引き出すアイスクリームを作っていこうと思います。

クラウドファンディングでは、活動レポートという形でピスタチオの調達の様子やアイスクリームの開発の様子をお伝えしていこうと考えています。もちろん、ご支援いただいたお礼には、どこよりも早くピスタチオのアイスクリームをお届けしようと考えています。ぜひ、クラウドファンディングにご支援いただき、僕たちのアイスクリーム作りを一緒に体験いただければと思います。

■プロジェクト
「濃厚なピスタチオを求めて。クラフトアイス「HiO ICE CREAM」の海外調達」

■プロジェクト期間
2019年8月6日(火)11時~9月24日(火)18時

■主なリターン
・Makuake先行販売『ピスタチオ』を含むアイスクリームのセット
・Atelier 自由が丘で行う「アイスクリーム作りワークショップ 」や「創業者と紐解く『牛乳』と『アイスクリーム』ワークショップ」など
<プロジェクト詳細はこちら>

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