こんにちは、HiO ICE CREAMです。
4月の定期宅配Pint Club では、Bocchiのピーナッツペーストとローストピーナッツを使用した「つぶつぶピーナッツバターミルク」をお届けしています。
Bocchiとの出会いは3年前。HiO ICE CREAM代表 西尾がローンチパートナーであるブルーボトルコーヒーさんで、Bocchiのピーナッツペーストを使用した「ピーナッツバターキューブ」をよく食べていたことを、ブルーボトルコーヒーの方にお話したところご紹介いただいたのが始まりです。
以来、HiO ICE CREAMでは、Bocchiのピーナッツバターペーストを使用したアイスクリームをご提供してきました。
今回は、3年ぶりにBocchiの加瀬さんにお話を伺いに、千葉県旭市へ行ってきました。
2020年のインタビューはこちら↓
Bocchiについて
Bocchi(ぼっち)は、千葉県旭市で代々落花生の加工販売を営む株式会社セガワの3代目加瀬宏行さんが2015年にスタートした「千葉の落花生を未来につなぐピーナッツブランド」です。
Bocchi誕生秘話
23歳の時に東京から地元旭市に帰ってきた加瀬さんは、セガワの食品工場で働くことになります。
働く中でふつふつと「なぜ落花生農家さんが減っているんだろう。何かできないだろうか。
このままでは若年層の方々が千葉県の落花生の本当の美味しさを知ることなく、この産業は終わってしまうのではないか。」という危機感が大きくなったそうです。
10月下旬からの新豆の時期やお歳暮の時期に集中して忙しくなる落花生産業に対して、ピーナッツで何ができるだろうと考えられた結果が、パンに合う本当においしいピーナッツペースト、ピーナッツバターを作ろうということでした。
そこから、千葉の落花生産業を次の世代へ繋げていく加瀬さんのチャレンジは加速していきます。
思い立った加瀬さんは、ピーナッツペーストの試作を繰り返し、東京のベーカリー365日さんに売り込みに向かいます。
絶対に非の打ち所がないものができたと思っていた加瀬さんに返ってきた言葉は、「美味しいんだけど、舌触りが重くて、朝食にパンに塗って使う気になれない。」との言葉でした。
加瀬さんは「この人がイエスって言うまでやろう!」とまっすぐ改良に向けて動かれます。
そこで1年ぐらいかけて、ピーナッツの挽き方を変え、ピーナッツのオイルを加えることも選択肢に入れ、なめらかな舌触りの「畑で採れたピーナッツペースト」が完成すると共に、2015年Bocchiも産声をあげました。
Bocchiという名前
Bocchi(ぼっち)という名前は、収穫した落花生を乾燥させるため、畑に積み上げた円筒状の塊「野積み」のことを指し、千葉県での俗称の呼び方です。
畑で農家さんが手塩にかけて積んで乾燥してくれいてる落花生だからこそおいしいというBocchiの大切にしたい気持ちが込められています。
写真:自社の畑では、農薬・化学肥料を使わずに落花生を栽培されています。
Bocchiのある旭市は千葉県の北東部に位置し、九十九里浜に面しています。
見学させていただいたBocchiの自社ピーナッツ畑の土は、砂浜のように、細かい粒子でジャリジャリとした砂質でした。なんと畑が雨にうたれると貝殻がでてくるそうです。
落花生は、水はけの良い畑を好むため、このミネラル豊富で砂質な土壌ととても相性がよく、また貝殻の石灰質も、落花生が殻を成形するのに役立つそうです。
旭市の気候風土がおいしい落花生をはぐくみます。
ピーナッツのみで作られた、粗挽きピーナッツペースト
今回、私たちが使用させていただいたのは、ピーナッツのみを原材料に作られた粗挽きピーナッツペースト。
千葉半立、ナカテユタカという品種の落花生をブレンドした素材そのもののおいしさを楽しめるペーストです。
写真:ピーナッツの焙煎機
粗挽きをチョイスすることで、ピーナッツらしさをよりダイレクトに、焙煎の香ばしさをしっかりと味わえます。
ピーナッツペーストのおいしさの秘密
ピーナッツペーストのおいしさの秘密についてお伺いすると、
加瀬さん「やっぱり、最初の落花生の保管ですね。落花生を酸化させないということ。そして、ご注文をいただいてから焙煎を行い、挽くということです。とてもシンプルなことですが、一番大事なことだと思います。」
取材中、加瀬さんがお話されていて印象に残ったのは、落花生を赤ちゃんに例えられたことでした。
落花生は、お母さんの子宮にいる赤ちゃんのように、殻に包まれて自然の中でゆっくりと乾燥されて、生きているそうです。そこで、人間がどれだけダメージを与えずに、豆をできるだけ酸化させずに扱えるかということがおいしさに直結すると学びました。
千葉県旭市の九十九里の温暖な気候、潮風、そしてミネラル豊富な土壌で育まれた落花生。
その落花生を農家さんが丁寧に積んでぼっち乾燥することにより、落花生の本当のおいしさが引き出されます。
「畑からテーブルまで。」届けてくれたBocchiのピーナッツペーストを大切に使用してアイスクリームを作りました。
なめらかなテクスチャのアイスクリームになる最大量のピーナッツペーストを使用し、今年は細かく刻んだローストピーナッツを混ぜ込み食感をアップデートしました。
Bocchiのピーナッツペーストだからこそ味わえる、新しいピーナッツバターミルクアイスクリームをお楽しみいただけたら嬉しいです。
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