この里山でしかできないことを。あきさわ園の食と農と人をつなぐ活動。

2023.02.10

Farm to cup

Interviewee Profile

秋澤史隆

Interviewee Profile

秋澤史隆

あきさわ園

神奈川県小田原市・沼代で、キウイフルーツやみかん、ブルーベリーを栽培されています。小田原・湘南の海近の中山間で代々農業を営み、秋澤さんご自身もアジア・アフリカ、南米、北米など約4年かけて回り、世界各地の農業を学んでらっしゃいます。子どもと安心して食べられる果物を栽培し、自然のしくみに逆らわない有機栽培による農業を目指してらっしゃいます。

こんにちは、HiO ICE CREAMです。
今から3年前の2019年、理想のキウイフルーツを探し求めていた時に神奈川県小田原市のあきさわ園さんに出会いました。これまでに「キウイフルーツミルク」や「みかんミルク」や「青みかん」シャーベットフレーバーを作ってきました。

2019年のインタビューはこちら↓

小田原の山々と育てる。あきさわ園のキウイフルーツ。

あきさわ園 秋澤 史隆

インタビュー記事を読む


今年は、レシピ新たに「キウイフルーツ」シャーベットをお届けしています。あきさわ園さんのキウイフルーツのおいしさを余すところなく味わえるフレーバーに仕上がりましたのでお楽しみいただけたら嬉しいです

今回は、3年ぶりにあきさわ園の秋澤史隆さんにお話を伺うことができました。

※写真は、湘南ゴールド畑で飼われているニワトリ(ゴトウもみじ)と秋澤さん

あきさわ園さんの農園へ

あきさわ園さんは神奈川県小田原市沼代で代々みかん栽培されている農家です。沼代地区でのみかん栽培の歴史はとても古く、近くにはなんと樹齢300年を超えるみかんの木があるそうです。

現在は、秋澤さんご夫婦とご両親でみかんを中心に、キウイフルーツ、湘南ゴールド、ブルーベリー、レモンなど様々な果物や野菜を栽培されています。

※写真は、あきさわ園さんの地層

温暖な気候と水はけのよい大地

あきさわ園さんは、湘南からの心地よい海風が通る場所にあり、日当たりがよく温暖な気候や砂利混じりの水はけのよい土壌といった非常に恵まれた環境にあります。この風土がおいしい農作物を育んでいます。

里山の風土がもたらす、キウイフルーツの力強い味

あきさわ園さんでは、緑色の果肉のヘイワードと黄色の果肉の片浦(かたうら)イエローの2種類のキウイフルーツを栽培されています。

キウイフルーツの収穫は、11月初旬から中旬にかけて行われます。収穫後は冷蔵庫で保存され、12月〜春先にかけて出荷されます。

出荷時に箱詰めする際、箱の上ににはすぐ食べれる追熟加減のキウイフルーツを、そして下の方には食べていくうちに最適な熟し具合になるキウイフルーツを詰めているとおっしゃっていて、細かな気配りに感銘しました。

あきさわ園さんでは他の農作物と同様に、キウイフルーツも極力農薬を使わずに栽培を行なっていらっしゃいます。

子供にも安心して食べさせることのできる、自然の中で自力の力を振り絞って成った個性豊かなキウイフルーツは、ジューシーで大ぶりで、この里山の風土の力強い味がしました。

※写真左は、剪定前、右は、剪定後のキウイフルーツ畑

冬場の大切な作業、剪定

キウイフルーツ畑に伺った1月は、冬場の大切な作業である剪定作業を行われていました。

剪定は、その年の、そして未来のキウイフルーツの出来に影響するとても大切な作業だと教えていただきました。未来の枝の様子を思い描き、ちゃんと太陽はあたるか、そして果実は混み合わないかなど考えながら進められるそうです。

写真右の剪定後はこんなにすっきり!剪定前のこんがらがっていた枝は綺麗に整えられ、とてもさっぱりしていました。

※写真左の機械で、剪定された枝を粉砕します

カットされた剪定後の枝は、粉砕機にかけられ、そのまま、キウイフルーツ畑の土へと還っていっていました。

あきさわ園のモットー

あきさわ園さんは、「欲しい未来は自分たちで創る」をモットーに、里山の再生を行いながら、持続可能な食と農の活動、提案を行なっていらっしゃいます。

欲しい未来は自分たちで創るということ

秋澤さんにキウイフルーツの取材を申し込んだ際に、「畑にいらっしゃいませんか。」とお声がけいただいたことがとても印象に残りました。

あきさわ園さんに到着し、あきさわ園さんの畑を取り囲む里山をめぐって、感じたのは実際に見て来て感じることの大切さでした。

里山を一望できる丘にたどり着くと、高齢化、後継者不足などによって少しづつ農業を離れる人が増えていくと、少しずつ里山の風景も荒れて行ってしまうと教えていただきました。

そこであきさわ園さんでは、誰かが動いてくれるのを待つのではなく、自分たちが今できることを行動に移されています。

※写真は、東大agrlienと耕している玉ねぎ畑

例えば、少しずつ荒れてしまった里山に対しては、東大agrlien *1(東京大学農学部の学生団体)と一緒に、土地を開墾し、耕し、玉ねぎを栽培するプロジェクトを立ち上げ、活動を続けていらっしゃいます。

その他にも、一緒になって活動し里山を好きになってもらう、きらくなのうえん隊 里山再生(生産・加工・販売)プロジェクト、畑に侵入してくる竹林問題に取り組む、海漬け竹垣プロジェクトなど色々なつなぐ活動を行われています。

里山に人を招き共有し、考えるだけでなく、実際に開墾し、栽培し、人をつなぐ商品を販売することで、欲しい未来を自分たちで作る、多様生をもった里山の再生へ向け一歩一歩しっかりとした足取りで進められています。

秋澤さん「少しでも良いなと思える景色、風景を作り続けられたらと思います。手を掛けることで、寄り添うことで持続可能な風景と命をつなぐ関係性を保つことができるのなら、何よりも幸せで豊かな環境ではないかなと思います。」

*1 東大agrlien 農家の後継者不足で使われずに禅龍寺に寄付されていた土地を、地元農家の秋澤史隆さんの指導のもと、東大農学部の学生が開墾し栽培を行なっている学生団体。

あきさわ園さん農園が佇む、小田原の里山のテロワールを活かしたキウイフルーツを使用させていただき、キウイフルーツシャーベットを作りました。

多様性ある里山で育てられたキウイフルーツは、それぞれの個性が際立ち、生き生きとしていました。

フリーザーの中でキウイフルーツシャーベットが固まり始めたタイミングで美瑛ミルクを後入れすることで、キウイフルーツの甘酸っぱさに優しいミルクが寄り添うシャーベットに仕上がりました。

最後に、細かくカットしたキウイフルーツを混ぜ合わせています。ひと口食べると角切りキウイフルーツのぎゅっとした力強い味を感じる、まろやかで優しいシャーベットに仕上がりました。ぜひ、あきさわ園さんの里山の恵、キウイフルーツのおいしさをご堪能ください!

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