菊島西洋堂 東支店さんのフィロソフィーとそこから生み出されるこだわりのすもも

2021.07.29

Farm to cup

Interviewee Profile

菊島西洋堂 東支店 菊島 史登

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菊島西洋堂 東支店 菊島 史登

農家

山梨県笛吹市にて減農薬で、すももを栽培されています。木の力を信じ、その木の自然のそのままで育て、自分の子どもに、家族に食べさせられる安全な果物を作られています。

こんにちは、HiO ICE CREAMの西尾です。
7、8月の店頭限定フレーバープラムシャーベット、もうお召し上がりになった方もいらっしゃるでしょうか?

すももをご提供いただいた「菊島西洋堂 東支店」の菊島さんに小鳥のさえずりが聞こえる農園にてお話を伺ってきました。菊島西洋堂 東支店さんのフィロソフィー、そこから生み出されるこだわりのすももについてご紹介させてください。

菊島西洋堂 東支店さんの農園へ

菊島西洋堂 東支店さんの農園は山梨県笛吹市あります。寒暖差があり果物栽培が盛んな山梨県、畑に伺う際も周りにはぶどう畑やもも畑が広がっていました。すももを中心にぶどう、干し柿などを栽培されています。

菊島さんは、新規就農で農業を始められています。沖縄県で過ごされた大学時代、白衣を着て試験管を振っていたそうですが、就職活動をきっかけに「何をしたいのだろう?」と改めて考えた時に、自然を相手にした仕事をしたいと思われて地元山梨県で農業生産法人の門を叩き、農業を始めれられました。

農業生産法人にて、さくらんぼ、すもも、もも、ぶどう、など色々な果物を育てられる中で、「すももおいしいぞ」と感じられ、加えてすももの立ち位置の面白さ *1 から独立後すももをメインで栽培されるようになったそうです。

今回分けていただいた大石早生(おおいしわせ)をはじめ、菅野中生(かんのなかて)、ソルダム、サマーエンジェル、貴陽(きよう)、太陽の6種類の品種を主に育てられています。

*1 山梨県の果物生産量の割合は、ぶどう約4割、もも約3割、すももは1割もなく約9%、しかしすももは9%にも関わらず、全国1位の生産量を誇る。

プラム?すもも?何が違うの?

プラム?すもも?何が違うの?と思われた方もいるかと思います。実は、同じ果物です。日本国内での使い分けとして、プラムは総称で、その中にすももやプルーンあります。すももについては、菊島西洋堂 東支店さんのホームページに詳しく、そして面白い説明がありますので、気になる方はぜひ読んでみてください。

菊島西洋堂 東支店さんのフィロソフィーと大切にしていること

菊島西洋堂 東支店さんは、減農薬ですももを育ててらっしゃいます。果樹を減農薬で育てることのご苦労は想像に難くないですが、菊島さんは自分の子どもに、そして家族に食べさせられる安全な果物を育てることを大切に考えていらっしゃいます。

従来の消毒をたっぷりと行う過程に疑問を持たれ、減農薬でどれだけ少ない量でちゃんとしたものを作れるかという試行錯誤を続けられています。ちょっとずつ消毒をやめていき7割ほど減農されたそうです。

「減農薬でどれだけ少ない量でちゃんとしたものを作れるかとやっていった中で、やっぱりそっちの方がこっちが自信を持ってあげられるっていうのがありました。どうぞって。最低限(の農薬)のもので美味しく食べてもらってというのがいいだろうなと、自分の子どもにもそういうの食べてもらいたいなって思いますし。」とおしゃっていました。

また、すももの育て方のこだわり、特徴についてお伺いすると以下のようなお話をしてくださいました。

「減農薬とかにもつながると思うのですけど、なるべく自然の力を引き出すじゃないけど、信じるところはありますね。肥料は1回だけしかあげないですし、基本的に環境の中でその木に対して、木が作れるだけのものを作る。…木の適正っていうんですかね、その木の自然のそのままで育てるのが、それがこの持続可能になっていくのかな、続けていけらるのかなと思うのでそこは大切にしていますね。自然の力信じるというか、木の力を信じるみたいなそういうところは思っていますね。」

写真:畑で生まれたものは畑に戻り循環していく

減農薬の大変なところについて伺った際には、農薬をかけたい時にかけれないことをあげられ、作業の大変さではなく「木が苦しんでるけど、木の生命力を信じ、見守り続けるということが心苦しい。」とおっしゃっていました。

お話を伺う中で、菊島さんも木は永年作物なので、一緒に生きていっている家族のような感じと話されていまししたが、栽培されている果樹を超えて一緒に生きていく大切な家族、仲間のように大切にされているんだと要所要所で感じました。

時間軸で楽しめる!?すもものおいしさ

スイカやももなど皮を剥かないと食べることができない果物もありますが、すももは皮ごと、そして丸ごと食べられる品種で、熟しても皮には酸味が残り、果肉は熟すると甘くコクが出てくるそうです。すももを丸かじりすると、まずは皮が口に入り、鋭い酸味がシュッと口の中で立ち上がり、食べ進めていくと果肉の果汁の柔らかい甘味がじわじわじわと広がっていきます。この時間軸を楽しめるのがすももの特徴と教えていただきました。食べていく中での酸味と甘味の変化を楽しめる果物、すもも、ぜひ一度丸かじりで食べてみてください。すももを丸ごと冷凍庫で凍らせて、真夏に丸かじりするのもおいしいそうです。

おいしいのサイン

ブルームののり、すももの色目、軸の周りのリングが収穫のタイミングの判断材料になるそうです。ブルームとは、ぶどうやキュウリにもみられる果皮表面の白い粉のことを指し、触ると落ちてしまうため新鮮さの目安になります。また、軸の周りがリング状に割れて、円状にシワになってくることも収穫タイミングの見極めの参考になるそうです。リングは出荷前の検品時に確認するとのことでした。お近くのお店ですももを見かけたら、おいしいの見極めの参考にしてみてください。

菊島さんの名刺の裏には、「喜びで心を耕していこう」と書かれていました。菊島西洋堂 東支店さんの農業に対する、いや農業にとどまらないフィロソフィーの土壌で大切に育てられたすももで、今回はプラムシャーベットを作らせていただきました。自由が丘の工房でタネを一つ一つ取り、皮ごと、丸ごとシャーベットにし、さらに果肉のシロップ煮を加えました。菊島さんもおっしゃっていた、皮の酸味と果肉の甘味の変化を楽しんでいただけるシャーベットとなっております。Atelier 自由が丘、Stand 蒲田の店頭でぜひお召し上がりください。

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