こんにちは、HiO ICE CREAMの西尾です。
4月に入り、だいぶ暖かくなりました。さっぱりしたシャーベットがおいしい季節がやっていました。
今回は、オープン当初から人気のフレーバー「レモン」シャーベットで使用するレモンの生産者 citrusfarms たてみち屋さんについてお話させてください。
レモンの旬は冬
ご存知の方も多いと思いますが、レモンの旬は冬から春にかけてで、僕たちが食べたくなる夏には収穫できません。秋口には早摘みで苦みも味わえる「グリーンレモン」から始まり、寒くなるに連れ、黄色く熟していきます。シーズン始めは酸味が強いけれど、完熟時期には甘みが強くなるなど、レモンは収穫時期で味に変化が現れるフルーツです。
そして桜前線のように、レモンを収穫し始める地域は月によって変わっていくので、初年度の2019年は月ごとに全国各地のレモンを買い付けていました。
しかし、通年採れるものではないからこそ、シングルオリジン(1つの農家さんから分けていただく)レモンシャーベットを作ってみたいと思い始めました。とても嬉しいことに、ちょうど探し始めたころに「citrusfarms たてみち屋」の菅さんよりご連絡をいただき、2019年の冬より菅さんのレモンでシャーベットを作り始めました。
しまなみ海道の真ん中で育てる菅さんのレモン
菅さんにお声がけいただき、すぐに菅さんの農園にお邪魔しました。菅さんの農園は、しまなみ海道の真ん中にある瀬戸田町(広島県 尾道市)にあり、しまなみ海道の中でも大きい島にあります。
柑橘といえば、瀬戸内が名産地ですが、菅さんの農園も海が近く、島の緩やかな斜面を利用してレモンを栽培されていました。
約5年ほど前に瀬戸田町で農園を始めた菅さん。もともととある観光農園の本社スタッフとして働いていらっしゃる際に、瀬戸田町を訪れたそう。瀬戸田町の豊かな自然に心惹かれ、独立して農園を始めたそうです。
「食べておいしいレモン」を育てる
瀬戸田町の温暖な気候と、ミネラルを豊富に含んだ土地はおいしいレモンの大前提ですが、菅さんは「おいしい」と「安心安全」は同じであるべきだと考え、農薬や化学肥料を使わずにおいしいレモンを育てる取り組みをされています。
※写真:土の状態を確認している菅さん。
そのポイントはずばり「土づくり」。栄養が適切に含まれ微生物がしっかり働く土で栽培することで、おいしい実をつける。そう考え、論理的に土のコンディションを高めていらっしゃいます。そのひとつが「土のカルテ」です。年に2回、農園内の土の状態を調べ「土のカルテ」を作成。レモンにとってちょうどよい栄養素のバランスを調べ、カルテをもとにミネラルや発酵有機質たい肥などを使い、土の状態をコントロールされています。
土づくりをきちんと科学的に行うことで、農薬や化学肥料を使わなくても、レモンの木が本来持つ力を発揮でき、皮まで安心して食べることが可能な、おいしいレモンを作ることができるのです。
季節を感じるレモンシャーベット
レモンは収穫期が長く、早熟期から完熟期のシーズンまで楽しめるフルーツです。菅さんのレモンを分けていただき、同じレモンでも風味を楽しんでいただこうと思っています。
11月頃は早摘みのグリーンレモンで、色味と苦みと酸味のバランスを。収穫期には、これぞレモン!というきりっとした酸味。そして春が近くなってきたら、シトラス感とともに、ほんのり甘みも味わっていただけます。
まずは5月の定期宅配「Pint Club」で、シトラス感を存分にお楽しみください。