こんにちは、HiO ICE CREAM 編集チームの田谷です。
2020年1月の最初を飾る季節のフレーバー『みかんミルク』。もう召し上がった方もいらっしゃいますか?
口に入れた瞬間はミルクを感じますが、後からどこか懐かしいみかんの甘みと香りが広がる優しいアイスクリームに仕上がりました。白い薄皮もちょっぴり口に残り、口溶けのよいみかんをそのまま頬張っているようです。
『みかんミルク』に使用したみかんは、神奈川県小田原市の「あきさわ園」さんのもの。『キウイフルーツミルク』の取材でお伺いした際、「みかんの収穫してみませんか?」とお誘いいただき、HiO ICE CREAMのスタッフで収穫体験をさせていただきました。
険しい斜面と湘南の海から吹き込む南風
あきさわ園さんは、神奈川県小田原市・秋沢地区、JR東海道線の二宮駅から車で10分ほど走った山間にあります。
秋沢地区は古くからみかんの栽培が盛んで300年ほどの歴史があります。湘南の海から温かい南風が入り、また険しい斜面にみかんの木を植えることで、太陽の光がまんべんなく当たるので、みかんの栽培に適しているそうです。
みかんや柑橘の産地といえば、瀬戸内海を思い浮かべますが、小田原も同じような栽培に適した地形のようです。
※あきさわ園さんについて詳しくはこちらの記事をご覧ください。
※写真:収穫を教えてくださる秋澤さん
1つ1つ色づきを確認しながら
あきさわ園の秋澤さんに案内いただき、私たちが収穫するみかんの畑に。
急な斜面にたくさんのみかんの木が栽培されています。そして、1本の木に、想像以上の数のみかんがたわわに実っていました。
秋澤さんに、みかんの収穫のポイントを教えてもらいました。
・完熟ものだけを収穫
・まだ色がしっかりついていないものは、収穫せず来週に
・傷が付いていないものを選定
・ヘタのギリギリでカット
あきさわ園さんでは、無農薬・減農薬に取り組まれており、みかんがおいしくなってくると、人間以外にも鳥や虫、ハクビシンなどがみかんを食べに来てしまうそうです。もっと甘くなれと、収穫を持ち越すと、食べられてしまうので見極めも大切なのだとか。
そして、ヘタをギリギリにカットすることで、収穫籠に入れた時に他のみかんを傷つけずにすみます。
※写真:みかんを収穫するHiO ICE CREAM Atelier 自由が丘の縄島
色づき・傷を確認し丁寧にハサミでカット。1つ1つのみかんに向き合って収穫していきます。このみかんでアイスクリームを作ると思うと気が引き締まる想いです。
届かないところは木に登って
収穫しやすいところはすぐに、オレンジ色が見えなくなるのですが、上の方にはおいしそうなみかんがたくさん。斜面にあるので、あまり高い木に見えませんが、斜面の下からも上からも手が届かないところにみかんがあります。そんなときは、みかんの木に上り収穫。木の上に上ると、小田原の海が見渡せ、収穫もはかどります。
この日収穫したのは約17kgほどのみかん。このみかんでアイスクリームを作りました。
みかん狩りと言うと、とても楽しそうで遠足のような気持ちだったのですが、実際に体験するととても過酷。急な斜面に背を向けて立つのも、木に登るのも体力を使います。また、子どもにも安心して食べさせられるようにと、減農薬に取り組むことで、1つ1つ丁寧に向き合うことが必要です。
今回のみかんの収穫で、生産者の方の努力の結晶を分けていただいていることを改めて感じました。自由が丘の工房でアイスクリームを作るときも、皆さんへのご案内にも、生産者の方の努力やこだわりを伝えていこうと身が引き締まりました。
できあがった『みかんミルク』は、1月にAtelier 自由が丘のスクープショップや、アイスクリームの定期宅配『Pint Club』でお召し上がりいただけます。
ほんのりみかんの薄皮も感じる、どこか幼い頃を思い出させる、寒い冬にこたつで食べたいアイスクリームに仕上がりました。ぜひ一度お召し上がりください。
2020年1月 Pint Club イロドリでお届けしました!
定期宅配サービス Pint Club(パイントクラブ)
3,240円 [送料込]
毎月パイントカップ(473ml)を2つお届け。季節のフレーバーをお楽しみいただけます。
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