こんにちは。HiO ICE CREAM 編集チームの田谷です。
2019年4月に、アイスクリームのある日常、シェアする楽しみ方を提案したいとスタートしたアイスクリームの定期宅配『Pint Club (パイントクラブ)』。
2種類のコースをご用意し、毎月異なる季節のフレーバーをお届けしてまいりました。そしてサービス開始より、毎月多くの方にアイスクリームをお楽しみいただいています。
さて、2020年1月よりサービス内容を一部変更し、これまで2つのコースでお届けしていましたが、2020年1月お届け分より、「&ミルク」コースを廃止し、「イロドリ」コースへ統合します。
「&ミルク」の方からは、イロドリのフレーバーが食べたかったとご意見をいただくことが多く、コースを「イロドリ」へ統合し、追加のアイスクリームとしてミルクアイスを毎月追加いただけるようにいたします。
そして、イロドリコースでは、毎月季節のフレーバーを2種類をお届けし、すでに16種類以上ものアイスクリームをお届けしてきました。
旬な素材を使ったアイスクリームや、店頭やONLINEよりも早く、先行してお召し上がりいただくフレーバーがたっぷり詰まったのがPint Club イロドリコースです。今までどんなフレーバーをお届けしてきたか、ご紹介します。
2019年4月 初々しいフレッシュな甘さの『イチゴミルク』とレモンシャーベット
季節のフレーバーは『イチゴミルク』。そしてイロドリコースには『レモン』シャーベットをお入れしていました。
旬のイチゴを使用した『イチゴミルク』。イチゴは大変傷みやすい上に、安定して仕入れることが難しく、通常アイスクリームを作る際はピューレなどの過熱した材料を使用します。私たちは北海道弟子屈町の弟子屈農園さんから直接送っていただいたものを使用し、フレッシュなイチゴの甘さと初々しさをアイスクリームに表現しました。
『レモン』シャーベットのキャッチコピーは「パワフルレモン!!」。
目指したのはレモンよりも、レモンを感じるシャーベットでした。なんと、パイント1カップに約3個分のレモンを使用。フレッシュレモンの果汁、果肉、そして皮の表面だけを細かく削ったレモンピールを入れこむことで、フレッシュレモンの爽やかな香りをカップに閉じ込めました。
5月のフレーバー 華やかなアロマ香る『アロマチョコレート』と『黒ごまミルク』
5月は鎌倉の生チョコレート専門店『ca ca o鎌倉』と共同開発した『アロマチョコレート』を季節のフレーバーに。そしてイロドリコースでは、香り豊かな『黒ごまミルク』をお入れしました。
今や定番フレーバーとなった『アロマチョコレート』をお入れしました。チョコレートの特徴はフローラルなアロマ。コロンビア産のフィノデ・アロマ・カカオという香り豊かな品種を買い付け、この豊かなアロマを閉じ込めるためコロンビア国内で加工してから輸入しています。さわやかな日差しが心地よい5月にぴったりの軽やかなチョコレートアイスクリームでした。
もう1つは「煎る、摺る、和える。弾む香ばしさ」とコピーをつけた『黒ごまミルク』。滑らかな舌触りと煎りたての黒ごまを思い起こす、豊かな香りが特徴です。
炒りごまだけでは繊維が多くぼそぼそした食感になりやすいところを、濃厚な黒ごまペーストを入れることで香ばしさと舌触りのバランスのとれた、少しオトナの和テイストなフレーバーでした。
6月のフレーバー 口の中で溶けていく『十勝あずき』と『十勝シングルオリジンジャージーミルク』
6月の季節のフレーバーは、シャーベットとは思えないシルキーな舌触りとあんこの食感が楽しい『十勝あずき』。
つぶ餡だけだと滑らさが足りず、こし餡だけだと味がさっぱりしてしまうため、つぶ餡とこし餡をミックスし、さらに鹿の子豆を入れることであんこの食感を表現しました。ごろっとした鹿の子豆と、ひんやりしたあんこが口の中で優しく溶けていくのは、蒸し暑い梅雨のおやつにぴったりでした。
そして、『十勝シングルオリジンジャージーミルク』は、白と黒のホルスタイン牛ではなく、茶色い毛並みのジャージー牛から搾られた乳脂肪分の高い牛乳で作りました。ジャージー牛は、日本では珍しく約10,000頭しか飼育されていません。
北海道の十勝にある高田牧場さんのジャージー牛80頭から搾られた牛乳で作りました。愛情たっぷり注がれたジャージー牛からできたのは、しっかりと甘みのついた濃いアイスクリームです。
7月のフレーバー 江戸時代から続く佐京園の『深蒸し金谷茶』と『河内晩柑』
初夏にふさわしく、7月はさわやかでさっぱりとした『深蒸し金谷茶』と和製グレープフルーツの『河内晩柑』シャーベットのお届けでした。
静岡県島田市で江戸時代から続くお茶農家、佐京園さんの金谷茶を使用した煎茶のアイスクリーム。新芽の新鮮な香りと新芽の甘みを残すために、摘んだ日の温度や湿度、そして7か所あるお茶畑ごとに、実際の茶葉を目や手で確認しながら蒸す温度や火加減を変えていらっしゃいます。しっかりミキサーで細かくした茶葉を入れることで、アイスクリームでもさわやかな香りをお楽しみいただけます。
そして、『河内晩柑(かわちばんかん)』は、和製グレープフルーツと呼ばれ、爽やかなシトラス感とやさしい苦みが特徴の柑橘。愛媛県の赤松農園で収穫したものを分けていただきました。黒い点々が皮についているのは無農薬の証。赤松さんのこだわりが詰まった河内晩柑で、シトラスの香りとほろ苦い甘みで暑い夏の日を癒すシャーベットに仕立てました。
8月のフレーバー オトナな焦がし『塩キャラメル』と『レモンミルク』
夏本番の8月は、自由が丘の工房で手作りした焦がしキャラメルがオトナな『塩キャラメル』と爽やかな酸味と、まろやかなミルクが楽しめる『レモンミルク』をお届けしました。
自由が丘にあるわたしたちの工房、Atelierで一回一回焦がしキャラメルを手作りして作る『塩キャラメル』。少し焦がし気味に作った焦がしキャラメルに、「藻塩」を合わせました。ほんのり焦がしたキャラメルをきゅっと味をしめ、引き立ててくれると藻塩を採用しました。甘くて少しほろ苦い、少しオトナな焦がしキャラメルです。
『レモンミルク』を口に入れてまず感じるのはガツンとしたレモンの酸味、そしてゆっくりとミルクのマイルドさが拡がります。名前にミルクと入っていますが、作り方は「シャーベット」。レモンシャーベットの素に美瑛町の牛乳を合わせることで、口の中での味の変化が生まれました。酸味が強すぎず、お子様にも人気の優しいレモンシャーベットでした。
9月のフレーバー 旬の甘みをふんだんに使った『巨峰』と『美瑛シングルオリジンミルク』
9月は山梨市にある甲斐のぶどう屋、丸山農園さんの旬の巨峰ををふんだんに使った『巨峰』シャーベットをお届けしました。
ぶどう作りは手間がかかります。冬には剪定をし、1つの木ごとに枝の数を調整。春にはぶどうの形になってきた小さい房を、綺麗なぶどうの形をイメージしながら実を落とす、摘粒(てきりゅう)を行います。もったいないように感じますが、房と実の数を絞ることで1粒1粒に栄養が行き渡り、どんどんと甘くなるそう。広い農園内のぶどうを、毎日少しずつ、1つずつ手入れされています。採れたての巨峰を贅沢に使用して、丸山さんの愛情たっぷりの巨峰シャーベットに仕立てました。
そして、シグネチャーフレーバーの『美瑛シングルオリジンミルク』をお届けしました。パッチワークのような美しい丘が有名な北海道美瑛町の牧場で搾った生乳だけを使用した牛乳で作りました。美しく健康な土地の牧草で育った牛のミルクは、軽やかなのに濃く、またしっかり甘味を感じられます。ミルクベースのアイスクリームに使用しているのもこの美瑛の牛乳です。
10月のフレーバー 優しく懐かしい甘みの『林檎ミルク』と『シャインマスカット』
季節のフレーバーには『林檎ミルク』を。イロドリコースには、『シャインマスカット』シャーベットをお入れしました。
青森県弘前市 RED APPLE 赤石農園さんのりんごを使用した『林檎ミルク』。寒暖差のある青森だからこそ、真っ赤に色づくんだそう。赤石さんは、20種類以上の品種を育てていらっしゃいますが、品種の特徴に併せて、ひとつひとつの果実を手に取って“くるっ”と回し、まんべんなく日光が当たるように手当をされています。
優しいりんごの酸味と、美瑛町のミルクがあわさり、どこか懐かしさを感じるアイスクリームです。
そして、丸山農園さんの旬の『シャインマスカット』シャーベットをお入れしました。シャインマスカットをシャーベットにするなんて贅沢な!というお声をたくさんいただいたこのシャーベット。丸山さんが手塩にかけたシャインマスカットは、シャーベットになってもとてもフレッシュな甘みを感じられました。
11月のフレーバー ホクホク、えびすかぼちゃの『パンプキンミルク』と『チョコレートミント』
秋も深まる11月は、『パンプキンミルク』と『チョコレートミント』をお届けしました。
『パンプキンミルク』に使ったのは、えびすかぼちゃという栗のようなホクホクとした甘味を感じる品種。そして、あんこメーカーである田中製餡さんのえびすかぼちゃで作ったペーストを使用。また長年、餡子を作ってきたノウハウを活かし、蒸し加減や練り加減を手で触って調整。田中製餡さんだからこそ作れるフレッシュな甘みを活かしたかぼちゃペーストで作った、秋に食べたくなるフレーバーに仕立てました。
『チョコレートミント』は、ca ca o鎌倉と共同開発しました。チョコミントと言われると、鮮やかなペパーミントグリーンを想像された方も多いのでは?わたしたちのチョコレートミントはホワイトチョコを使いベースの色はホワイトになりました。フレッシュなスペアミントの香りをミルクに移し、香りよいホワイトチョコアイスを作ります。最後に食感の異なる2種類のチョコを細かく刻んで入れたら出来上がり。チョコのパリパリした食感とミントの柔らかな香りが楽しいアイスクリームです。
これからのPint Club
これまでのフレーバーは、どれも自ら産地に赴き、生産者の方のこだわりや想いを聞き、旬の素材を分けていただき作ることができました。
毎月届く、2種類のアイスクリームはどれも特徴的で、そのまま単品で食べても十分おいしく、そして2種類すくってもおいしく召し上がっていただける組み合わせでお届けしてきました。
アイスクリームが大好きな我が家は、わざと毎月のフレーバーを少しだけ残しておいて、組み合わせたらおいしいかも…というフレーバーとの組み合わせも楽しんでいました。
(写真は我が家の4月のレモンシャーベット・5月のアロマチョコレート・8月の塩キャラメル)
2019年も残すところわずかですが、12月には『キウイミルク』そして年明けには、食べるエメラルドと呼ばれる、イタリアのシチリア島 ブロンテ産のピスタチオを使った『ピスタチオ』も登場予定です。
皆さんも、Pint Clubでお家にアイスクリームがある日常をお楽しみください。