自然の循環を活かして力が強く育つ、希少な島バナナ

2021.09.24

Farm to cup

Interviewee Profile

大浜一雄 冨田国彦 山中広久 北川英生

Interviewee Profile

大浜一雄 冨田国彦 山中広久 北川英生

やえやまファーム、パートナー農家 大浜農園

沖縄県石垣島で自然を守りながら有機農法を行う農場と自然を味方にした牧場を運営されています。自社牧場の家畜の糞尿から堆肥を作り、野菜や果物を育て、それをまた家畜の飼料にする「循環型農業」に取り組まれています。大浜さんは、やえやまファームさんのパートナー農家さんで、やえやまファームさんで販売している無農薬、無化学肥料の島バナナを栽培されています。

こんにちは、HiO ICE CREAM代表の西尾です。

秋の気配も深まり、ミルクフレーバーがおいしく感じる季節になってきました。皆さまいかがお過ごしでしょうか?10月の定期宅配「Pint Club」では、肌寒くなる季節にぴったりな「バナナミルク」フレーバーをお届けいたします。

今回のバナナミルクフレーバーは、沖縄県石垣島の島バナナを使用しています。島バナナをご提供いただいた、やえやまファームさんとパートナー農家の大浜さんに、島バナナ農園からオンライン通話を通じて畑をご案内いただきながらお話を伺いましたのでのご紹介させてください。

やえやまファームさんの農園へ

やえやまファームさんは、沖縄県石垣島で自然を守りながら有機農法を行う農場と自然を味方にした牧場を運営されています。自社牧場の家畜の糞尿から堆肥を作り、野菜や果物を育て、それをまた家畜の飼料にする「循環型農業」に取り組まれています。*1

大浜さんは、やえやまファームさんとパートナの農家さんで、やえやまファームさんで販売している島バナナを栽培されています。やえやまファームさんの土地を整地するところから始められ、島バナナを育てられる環境を作り、現在では150株以上の島バナナを育てられていらっしゃいます。

*1 日本で初めて農薬を使わない有機パイナップル(有機JAS認証を取得)実現された農園でもあります。

島バナナを食べたことはありますか?

島バナナは、主に沖縄県の石垣市、うるま市、南城市などや、鹿児島県の奄美大島、沖永良部島にかけて栽培されています。マレーシア原産と考えられており、それが小笠原諸島に渡り、1870年代に小笠原から沖縄に移入されたと言われていますが、正確な品種は分かっていないそうです。

一般的なバナナと比べると背丈が高く、おおよそ3メートルの高さまで成長します。出荷量はわずかで、本州の一般スーパーなどで見かけることはほとんどない希少なバナナです。大きさは、一般的なバナナの約半分くらいで10〜15cm程度の小ぶりなサイズです。舌触りがとても滑らかで、甘味と共にほんのりフルーティーな酸味もあり濃厚な味わいが特徴です。

大浜さんの島バナナ

大浜さんの育てる島バナナは、明治時代に大浜さんのひいお爺さんが屋敷の中に2、3株植えた島バナナからはじまったそうです。島バナナは、1870年代に小笠原から沖縄に移入されたとのことですから、ひいお爺さんが沖縄に持ち込まれた島バナナを家に植えられたのですね。

その島バナナが、大浜さんの子どもの頃のおやつだったそうです!小さい頃に畑で食べた記憶があると教えていただきました。庭先のひいお爺さんの島バナナから株を増やし、現在、30アールの広さの畑に150株のバナナを育てられています。

バナナは、自然栽培で育てるのが一番!

大浜さんは、無農薬(除草剤、殺虫、殺菌剤不使用)、無化学肥料で島バナナを育てられています。収穫後、バナナを倒したものがそのまま自然の堆肥となり、そして雑草を刈り、その敷き草が微生物によって時間をかけて分解されて土に還ることで肥料となる自然の循環をそのまま生かした育て方をされています。

また、島バナナ農園のあるやえやまファームさんの土地自体も、もともと化学肥料を使わず作物を育ててきた場所とのことで、純粋な有機栽培によって育てられています。

島バナナ栽培で大変なこと

ちょうど収穫期を迎えた6〜9月にやってくる台風への対策が最も大切な事だと教えていただきました。

大浜さん「この時期は、台風の進路を予測しながら、バナナが倒伏しないように、支柱を立てて、成長に必要な葉だけ残して、余分な葉を全て切り落として台風に備えます。」

お話を伺った前日にも台風が襲来したそうで、背丈の高いバナナが倒れないようにロープを張った様子を見せていただきました。

また、島バナナ農園のある場所は、山に囲まれ自然界の防風林に囲まれている恵まれた土地であるということも教えていただきました。畑をオンライン通話しながら案内いただいたのですが、ハイビスカスの花が周りに咲いており、ハイビスカスが防風林として畑を守っていると教えていただき驚きました。

収穫のタイミング

島バナナの収穫の目安は、四角く角ばった実が、徐々に肥大するにつれて、丸みを帯びてきて、しっかりと皮が張ってパンパンに身が詰まり、丸まった時が収穫の時だそうです。

島バナナは通常、全体に緑色の状態で収穫し、追熟させてから食べるそうです。今回のやえやまファームさんと大浜さんの島バナナも緑色の状態で収穫され、自由が丘の工房に送っていただきました。パティシエが最適な追熟具合を見極め、最も美味しい状態でアイスクリームに加工しています。

なかなか食べる機会のない希少な島バナナを分けていただき、自由が丘の工房で最適な追熟具合を見極め、島バナナの「バナナミルク」アイスクリームができあがりました。安心して食べられる、おいしい大浜さんの島バナナは、もっちり滑らかで甘味と共にほんのりフルーティーな酸味を感じます。一般的なバナナとはひと味違う「バナナミルク」フレーバーをぜひご賞味ください。

「バナナミルク」は、定期宅配Pint Club10月号でお届けいたします。また、Atelier 自由が丘、Stand 蒲田の店頭でもご用意いたしますのでぜひお楽しみください。

2021年10月 Pint Club イロドリでお届けしまします!

定期宅配サービス Pint Club(パイントクラブ)

3,240 [送料込]

毎月パイントカップ(473ml)を2つお届け。季節のフレーバーをお楽しみいただけます。

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