大地に根を張る、大きく甘い森木農園のイチゴ。

2020.03.23

Farm to cup

Interviewee Profile

森木 和也

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森木 和也

森木農園 農家

お茶畑が広がる静岡県牧之原市で代々お茶、イチゴ、メロンなどを生産されています。水耕栽培が多いイチゴですが、森木農園さんでは大地に大きく根を張れる土耕栽培。苗が大きく育ち、そしてイチゴの実も大きく甘く育つそう。また、農園で作った深蒸し茶を有機肥料として土に混ぜているのも特徴です。様々な作物を育てる森木農園さんだからこそ作れる大きく甘いイチゴをお楽しみください。

こんにちは、HiO ICE CREAMの西尾です。

早いもので、定期宅配「Pint Club」は4月のフレーバーで2年目となります。2年目も旬を感じられるおいしいアイスクリームを作ってまいりますので、引き続きアイスクリームをお楽しみ頂ければ嬉しいです。

さて、今回は4月のフレーバーである「イチゴミルク」のイチゴを分けてくださる「森木農園」さんをご紹介いたします。「イチゴミルク」はピューレなどは使用せず、フレッシュなイチゴをジューサーにかけてアイスクリームに仕上げるため、イチゴ自体のおいしさがアイスクリームの味を大きく左右します。森木農園さんのイチゴは糖度が高く、大きいのが特徴。「イチゴミルク」のおいしさに繋がる、森木農園さんのイチゴ作りについて伺いました。

お茶とイチゴを育てる森木農園さん

森木農園さんは、お茶畑が広がる静岡県牧之原市でお茶やイチゴ、メロン、などのフルーツを作っていらっしゃいます。お茶とフルーツという組み合わせは少し珍しいですが、おじいさまがお茶農家、おばあさまが果物農家ご出身で、今でもお茶と果物両方を作り続けています。

様々な作物を栽培されているので、春はお茶摘み、夏はメロン、そして冬はイチゴの収穫。季節ごとにそれぞれの作物が収穫を迎えます。

どの季節にも収穫できることが、これからの農家に必要なことだと考え、来年はぶどう作りにも挑戦するそう。またすべての果物の収穫量を増やす取り組みをされています。

収穫自体は季節がずれるものの、年間を通して全ての作物を手入れする必要があり、日々手入れに追われてしまったそう。そこで弟さんにも農業に戻ってきてもらい、家族総出で農業を行っているとのことです。

※写真:摘み立てのイチゴをその場でいただきました。大きくて一口では食べきれません。

お茶農家が多い牧之原市でイチゴとメロンを続けているのは、何よりも幼い頃の記憶が大きいとお話しされていました。森木さん「幼い頃からおばあちゃんのイチゴが1番甘くておいしいと思っていました。こんなにおいしいんだから継承することが大事だと思ったんです。」

土耕栽培で作る大きく甘いイチゴ

森木さんのイチゴはハウスで栽培されており、大体20,000本ほどの苗を育てていらっしゃるそう。写真でもわかるよう、イチゴ狩りで見るよりも低い位置に苗が植っています。

※写真:森木さんが足元のイチゴを摘んでる様子。大地に根を張っているので中腰になる必要があります。

森木さん「母の実家の頃からずっと土耕栽培で作ってます。当時は竹と和紙で作ったハウスで栽培していたらしいです。雨が降ったらどうしてたんですかね。笑

やはりイチゴも植物なので、広い大地に伸び伸びと根が張ることで苗自体が元気なって、実も甘くて大きな実になっていきます。根を張る土の面積が大きければ大きいほど、イチゴの苗も実も栄養いっぱいになるイメージです。」

おいしいイチゴを作る秘訣は、大地を使ってイチゴを育てることだったのです。また、お話を伺って驚いたのは、土にお茶の葉を混ぜていること。

森木さん「もともと有機堆肥でも、動物性の堆肥ではなく枯れ葉を使った堆肥を使っていました。 でもある日おじいさんが果物にお茶の葉を混ぜているのを見て、混ぜていいんだ!と思い、イチゴの畑にもお茶の葉を混ぜるようになりました。実際に数字をとっているわけではないですが、お茶の葉を混ぜるようになってから苗が病気になったりすることが減った実感があります。お茶農家だからこそできる工夫ですね。」

森木さんが考える農業

森木さんに農業に対する想いを伺いました。

森木さん「森木農園のコンセプトは『小さな贅沢贈ります。』なのですが、僕たちが作ったものを、受け取った方が笑顔になってくれるように意識して作ってます。果物の中でも贅沢品を作っているので、味にしても梱包にしても、全てに感動してもらえるように作っています。僕たち農家は責任を持って、安全でおいしい物を届けることが使命ですから。」

※写真:直売所の「いちごどっさりパフェ」。パフェを目当てに遠方から来てくださる方もいらっしゃいます。

森木さん「あとは、農業をもっと元気にしたいと思ってます。おいしい物を食べたら笑顔になる。だから、自分で摘んだイチゴを食べて感動してもらう、イチゴ狩りのような農業体験も今後やっていきたいです。やっぱりその場で食べるイチゴはおいしいんですよね。

その想いから、まずは農園のそばに直売所も作りました。朝摘みのイチゴや、『イチゴパフェ』を直接僕たちが販売しています。わざわざ買いに来てくださった方が『この前のイチゴおいしかったよ!お兄さんが作っているんだ!』などと声をかけてもらうと僕たちも、やりがいを感じるし、責任をもっておいしいものを作ろうと思えるんです。」

僕たちHiO ICE CREAMの工房も、ガラス張りで誰がどうやって作っているか丸見えです。それは森木さんの直売所のように、作り手の想いや姿勢を召し上がる方に体験してほしいから。森木さんの想いを背負い、想いを乗せて「イチゴミルク」アイスクリームを皆さんに届けていこうと思います。「イチゴミルク」は4月のフレーバーとして店頭とONLINEで全国のみなさんにお届けしてまいります。森木さんの大きくて甘いイチゴから作るアイスクリームをぜひご堪能ください。

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