ひと株から始まった島田農園の真っ赤なルバーブ

2020.05.28

Farm to cup

Interviewee Profile

島田 弘美

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島田 弘美

ルバーブの島田農園 農家

福島県・西白河郡西郷村の那須連峰を間近に眺められる大地でルバーブを育てている島田さん。小学生の頃、ルバーブのおいしさと真っ赤な美しい姿に魅了され、「毎日食べ続けたい!」と庭に植えたルバーブを毎年株分けして殖やし、今では農園に。芯まで真っ赤で美しく、ベリーのように甘酸っぱい島田農園さんのルバーブだからこそ、イチゴのような酸味とミルクをあわせ、ヨーグルトのように爽やかなアイスクリームを作ることができました。

こんにちは、HiO ICE CREAM の西尾です。
定期宅配「Pint Club」の6月号としてお届けする『ルバーブミルク』。あまり馴染みのない野菜です。今回は、日本ではなかなかお目にかかれない、芯まで真っ赤な美しいルバーブを分けていただいた島田農園さんをご紹介します。
昨年秋に1度訪問させていただきましたが、今回はInstagramのビデオ通話機能を使って、リモートでお話を伺いました。

※写真:Instagramの機能、ビデオ通話の画面。画面上部が西尾、下部が島田さん

島田農園さんとの出会い

島田農園さんとの出会いは、昨年2019年の秋。僕たちのアイスクリームを使ってくださるブルーボトルコーヒーさんの清澄白河カフェがリニューアルされた際の記念パーティーでした。

当時「ルバーブ」と言われても、日本ではスーパーや八百屋さんでもほとんど見かけないので形も味も分からなかったのですが、ブルーボトルコーヒーのペイストリー担当の方に「とってもおいしいルバーブを育てている農家さんがいらっしゃるんです!」とご紹介いただいたのがきっかけでした。

ルバーブは、蕗(ふき)のような見た目で、緑から赤のグラデーションカラーの茎を食する野菜で、味は杏子やベリーのような酸味が特徴です。食物繊維・ミネラル・ビタミンが多く含まれるため、ルバーブの原産国であるヨーロッパでは、ジャムにしてパンに付けて食べるだけでなく、ソースにして肉料理と一緒に食べる習慣もあるほど一般的な野菜なんだそうです。

日本でもお菓子に使われることが多く、ブルーボトルコーヒーさんでは、島田さんのルバーブでタルトやフィズ(ルバーブシロップを炭酸で割ったもの)を提供されていました。

美しい真っ赤なルバーブに魅了されて

僕たちにはあまり身近ではない野菜ですが、どうしてルバーブ農園を始めたのでしょうか。

島田さん「ルバーブ農園を始めようと思って、植えたんじゃないんです!気づいたら人にお売りするほどに殖えちゃってたんです!

小学生の頃、近くの教会に赴任された牧師さんが大のルバーブ好きで、ここでも食べたいと数か国から何種類ものルバーブの株を取り寄せたんです。そのルバーブの株を近隣の住民に配っていて、父にも緑のルバーブと赤のルバーブを1株ずつ下さって庭に植えたんです。

その時はまだなんとも思っていなかったのですが、収穫した赤いルバーブを使い、母がジャムを作ったんです。赤いルバーブに、少しだけイチゴを混ぜて作ったジャムなんですが、それが美味しくて、美味しくて…子どもながらに一生、毎日食べ続けたいと思ったんです。それで、父に頼み込み赤い方のルバーブを株分けをしてもらい、毎年少しずつ殖やしていきました。」

秋にお伺いしたとき、毎年殖やしていったとは思えないくらい広いルバーブ農園でびっくりしました。なんとすべて、ひと株から殖やされています。

島田さん「1975年から毎年殖やして、気づいたら私1人では食べきれないくらいのルバーブ農園ができちゃったんです!笑

私が作ったルバーブジャムを知人に差し上げましたが、地元では全く反応がなくて、試しにインターネットでルバーブ自体を売ってみたら、ルバーブ好きの方においしいと認めていただきました。」

写真:青山 Farmers Marketの様子( 島田農園さんのInstagram @rhubarb163より)

島田さん「2013年頃、お客さんに『東京の青山でやっているFarmers Marketに出してみたら?東京だったらおいしいものは受け入れられるから。』と背中を押してもらい出店を始めました。当時はまだ会社員だったので、平日は会社員として働き、週末になると東京に行く生活をしていました。」

茎まで真っ赤なルバーブを作るコツは愛情

島田農園さんのルバーブは、美しい真っ赤な茎で、フルーツのような甘酸っぱさ。本場ヨーロッパで修行されていたシェフも認めるおいしさで、有名なレストランでも採用されるほどです。おいしいルバーブを育てるコツを伺いました。

島田さん「おいしいルバーブを育てるコツは…勘です。笑

子どもの頃から日常的にルバーブがあるので、ほぼ私がルバーブみたいなものなんです。本を読んだり、誰かから勉強して育てているわけでなく、ルバーブの気持ちがわかるんです。」

写真:秋の収穫の様子(島田農園さんの Instagram @rhubarb163 より)

島田さん「私のルバーブは、とても強くてどんな自然環境にも適応できるみたいです。だから他の野菜のように朝晩の水やりのようなことはしていません。特別やっていることと言えば、『おいしく育て―!』と呼びかけることくらいですね!笑」

今までたくさんの生産者の方と話してきましたが、おいしさの秘密は「土づくり」と仰る方がほとんどでしたが、島田さんにも土にこだわりがありました。

島田さん「土は常にふかふかです。特段土づくりをしているわけではないですが、収穫する春と秋に、すべての株を収穫するわけでなく、一部は葉と茎が枯れて土に還っていきます。この場所で時間をかけてルバーブを育ててきたので、愛情たっぷりに育てたルバーブが土に還り、次のルバーブの肥料になっているのかもしれません。」

ルバーブのおいしい食べ方

島田さんのルバーブは、野菜ではあるものの青臭さが少なく、ベリーのような酸味が特徴です。もしもおいしいルバーブが手に入ったら、どのように食べたらよいのでしょうか?

島田さん「私のルバーブは、酸っぱいイチゴのような味で、食物繊維も豊富でさわやか。お砂糖とあわせるとおいしいので、アイスクリームはもちろん、ジャムやパウンドケーキなどお菓子にしてもおいしいです。」

写真:ルバーブシロップ (島田農園さんのサイトでレシピを公開されてます。)

島田さん「色も真っ赤で美しいので、生のまま刻んで氷砂糖と一緒に瓶に入れると綺麗なピンクのルバーブシロップが出来上がります。 料理に取り入れるのならば、鶏や豚肉をソテーして、最後にルバーブジャムを乗せるとおいしいですよ。」

HiO ICE CREAMでは、島田農園さんの芯まで真っ赤なルバーブと、美瑛町のミルクをあわせて『ルバーブミルク』アイスクリームを作りました。ルバーブのフルーツのような酸味とミルクが合わさり、ヨーグルトのような爽やかな酸味が楽しめるアイスクリームに仕上がりました。

『ルバーブミルク』は、6月の定期宅配『Pint Club』で皆さまのお家にお届けします。島田さんの愛情たっぷりのルバーブをご堪能ください。

2020年6月 Pint Club イロドリでお届けしました!

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毎月パイントカップ(473ml)を2つお届け。季節のフレーバーをお楽しみいただけます。

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